ラクしてやせたい人必見!「8時間ダイエット」で食べながらスリムに!
ダイエットは女性の永遠のテーマ。
それを裏付けるように、次々に新しいダイエット法やダイエットに効果的な食べ物がクローズアップされ、中には大流行するものもあります。
でも、一昔前のように、特定の食べ物だけを食べ続ける「〇〇ダイエット」や、極端に食べる量を減らす方法はめっきり見かけなくなりましたよね。
トレンドは「健康的に、キレイにやせる」ダイエット。
そんな方法を模索するダイエッターの間で注目されているのが、食べながらやせられるという「8時間ダイエット」です。
食事制限なし!「8時間ダイエット」とは?
8時間ダイエットは一日の食事を8時間以内に済ませ、それ以外は一切食べないという方法です。
24時間のうち、睡眠時間が8時間とすると、起きている時間の半分は何も食べないようにするということですね。
8時間ダイエットのやり方
まず、自分の食事時間を確認してみましょう。例を挙げると、
- 午前6~7時に朝食
- 午後0~1時に昼食
- 午後7~8時に夕食
のように、12~14時間に亘るという人が多いのではないでしょうか。
さらに、食間には「小腹が空いた」「疲れたからちょっと甘いものを」と、おやつや夜食を口にすることもあるでしょう。
そうしたイレギュラーな食事も含めて8時間に圧縮すると、午前6~7時に朝食を食べたら、午後2~3時までにその日の食事を終えることになります。
それ以降は翌朝の朝食まで、口にしてよいのは水分のみ。
プチ断食に近いかもしれません。
何を食べてもOK!
8時間ダイエットの特徴は、食事制限が必要ないということです。
8時間以内であれば、何を食べてもOK。
肉類や炭水化物、甘いもの、友達とのランチやデザートブッフェも、我慢しなくて大丈夫なのです。
特定の食べ物を回避したり、「栄養のバランスも考えて」食事をするのは、実際にやってみた人ならわかると思いますが、慣れていないとかなりのストレスです。
ある日突然、それまでの我慢が爆発してドカ食いに走ってしまう→ダイエット失敗、なんて話はよく聞かれますよね。
その点、8時間ダイエットは食事の「時間」にだけ気をつければよいので、ストレスのたまりにくい方法と言えるでしょう。
自分のペースでできる
もう一つの特徴は、自分のペースでできるということ。
食事時間は毎日同じにするのがベストですが、「午後3時までに食事を済ませるとしたら、ディナーや飲み会のお誘いがある時はどうすればいいの?」そんな悩みにも、食事時間をずらすことで対応できます。
午後7~9時の間に食事の予定があるとしたら、逆算して午前11時~午後1時頃まで食べないようにすればよいのです。
もし突発的に予定が入っても、翌日調整すればOK。
一度8時間以内に収められなかったからと言って、台無しになるわけではありません。
また、毎日続けるのはキツイ、と思ったら、2、3日おきにする、食べ過ぎた翌日や週末だけ実行する、というやり方でも構わないのです。
無理せず続けられるのが8時間ダイエットのいいところです。
8時間ダイエットでなぜやせられる?
8時間ダイエットでやせられるのは、プチ断食に近いことからもなんとなくわかりますよね。
でも、その理由についても詳しく知っておきたいもの。
「これを守ればやせる」というモチベーションにも繋がります!
自然に摂取カロリーを減らせる
一日の食事を8時間以内に収めようとすると、一回当たりの食事量は自然と減ってきます。
朝食をお腹一杯食べたら、お昼になってもお腹が空かない、昼食は少なめか食べずに済ましてしまった……なんて経験はありませんか?
つまり、食事の間隔が短くなるので、食べる量が減ったり、一日二食になったりして、摂取カロリーが減り、結果的にダイエットになるというわけなのです。
潜在酵素を有効に使える
食べ物を消化するには、消化酵素の働きが不可欠です。
しかし、実は体内で生成される酵素(潜在酵素)の量は決まっています。
そこから消化酵素と、生命維持や新陳代謝に必要な代謝酵素に振り分けられるので、胃に食べ物が残っていると、消化酵素が多めになります。
すると、代謝酵素の割合が低くなるため、太りやすくなったり免疫力が低下したりと、いわゆる「代謝が悪い、低い」状態になってしまうのです。
体調の悪い時は、お粥や果物など、消化しやすく胃に負担のかからないものが勧められますよね。
これは少しでも体内の潜在酵素を代謝に回して、回復を促すためです。
三度の食事の他に、おやつや口さみしさから何かをつまんでしまう、一日中だらだら食べている、という人は常に消化酵素が働いている状態。
太りやすくなるのも無理はないかもしれませんね。
8時間ダイエットは一日のうち16時間を胃腸を消化から解放して、潜在酵素を有効に使えるようにしてくれます。
また、食習慣を見直すきっかけにもなるでしょう。
農研機構による研究でも、好きな時間に食べられるようにしたマウスは肥満になり、活動期の8時間に限定したマウスではそうした変化が見られなかったという結果が報告されています。
マウスに高脂肪食を4ヶ月間与えた実験によると、いつでも好きな時刻に食べられるように与えた群と、活動期の8時間のみに制限して与えた群では、1日当りの摂取総量は同じでも、前者は典型的なメタボ(肥満)になり、後者はほとんどメタボにならなかった(体重、血液検査の値ともにほぼ正常)ことが報告されています。
基礎代謝がアップする
潜在酵素についてお話ししましたが、8時間ダイエットは消化酵素より代謝酵素を多くするのに有効な方法。
基礎代謝の改善にもつながります。
以前はいくら食べても平気だったのに、ある時から急に食べた分だけ太るようになった……そんな基礎代謝が低下している恐れがある人は要チェックです!
一日のエネルギーの実に6割を消費しているとされる基礎代謝が悪く(低く)なると、同じ量を食べていてもどうしても太りやすくなります。
だからといって食べないダイエットは健康的ではありませんし、髪のパサつきや肌荒れなど、美容の面からもデメリットが大きいでしょう。
また、生物には時間を測定する「生物時計」という機能が備わっています。睡眠や行動の周期はこの生物時計の働きによって調整されているのですが、基礎代謝もその影響下にあります。
毎日決まった、限られた時間に食事をすることで、体内時計にメリハリがつき、糖質や脂質の代謝やエネルギーの消費量が高まることが研究によってわかりました。
食事の時間を限定すればしっかり食べられる8時間ダイエットは、潜在酵素が代謝に回るだけでなく、生物時計の調整にも役立つので、基礎代謝のアップ・太りにくい体に改善することが期待できるのです。
8時間ダイエットのメリットとは?
8時間ダイエットは爆発的な流行にはなりませんでしたが、実は根強い人気があります。
その理由は、他の方法に比べて「実行しやすい」「継続しやすい」からでしょう。
食生活の改善にもつながる
8時間ダイエットは食事をしていい時間が限られているので、自然に「だらだら食い」がなくなります。
お腹が空いていなくても、「家にあるから」「お客さんにもらったから」と、つい口にしてしまうことは誰にでもありますよね。
8時間ダイエットを実践すれば、そんな習慣をなくせる上、摂取カロリーを減らすこともできます。
もちろん、勧められたら「ダイエット中だから」と断らなくても、「後でいただきます」と言えばよいのです。
そして、食べられる時間が限られると、「せっかくの食事だから味わって食べよう」「いろいろな種類を食べよう」と、一食一食に対する意識も変わってくるでしょう。
続けるうちにダイエットをしていない時にも食べるものや食事の仕方について考える習慣がつき、食生活の改善につながります。
その他のメリット
- 特別な器具やエクササイズの必要がないので、思い立った時にすぐ始められます。
- 8時間ダイエットは時間内に収めれば、食べるものに関しては制限がなく、食べたいものを我慢する必要がないので、ストレスを感じない
8時間ダイエットはこんな人に特におすすめ!
8時間ダイエットは誰でも、すぐに始められる方法ですが、特に向いていて、効果が期待できるのはこんな人です。
太りにくい体を作りたい人
8時間ダイエットでやせる理由として、「代謝がよくなる」ことを挙げましたが、これは目標達成した後も継続して得られる効果です。
基礎代謝がよくなれば、脂肪の燃焼が促進されて、食べ物を効率よくエネルギーに変換できるようになるからです。
また、内臓脂肪もつきにくくなるので、一見太っていない「隠れ肥満」の人も、体の内側からスッキリします。
必要がなくなったとしても、デトックスや胃腸を休ませる目的で、時々でも8時間ダイエットを実行すれば、太りにくい体質に改善することも大いに期待できます!
もともと朝食を抜くことが多い人
8時間ダイエットは一回当たりの食事量や食事の回数を無理なく減らす方法なので、もともと朝食を抜くことの多い人なら、より実行しやすいでしょう。
例えば、その日の最初の食事が昼食の12時であれば、夜8時までOKになります。
朝食を7時に食べて、3時までに食事を済ませるよりは、ぐっとハードルが低いですよね。
人によっては意識しなくても日頃の食事サイクルが8時間以内に収まっている可能性もあります。
その場合は、夜遅くにかからないよう、少し時間を前にずらすようにしてみてください。
こんな人にもおすすめです
- 食事制限がないため食べながらダイエットしたい人
- 運動や器具が必要ないためお金や時間をかけずにダイエットしたい人
8時間ダイエットを実行する時の注意点
8時間ダイエットの方法はとても簡単ですが、注意すべき点はいくつかあります。
せっかくのダイエットが逆効果にならないよう、ポイントをしっかり押さえておきましょう。
水分はしっかり摂る
8時間ダイエットでは食事は8時間以内に収めますが、水分は別。
固形物を食べない間も、しっかり摂取するようにしましょう。
目安は一日2Lほど、空腹を感じたら飲むようにしてもいいですね。
ただし、飲むものは水か白湯に限ります。
糖分入りのスポーツドリンクや清涼飲料水はもちろん、体によさそうでも野菜ジュースや牛乳、豆乳もNG。
コーヒーやお茶などカフェインを含むものもできれば避けましょう。
食べるものに「スーパーフード」を摂り入れる
8時間ダイエットでは基本的に何を食べてもいいことになっていますが、食事に「スーパーフード」を摂り入れることを推奨しています。
- 卵・脂の少ない肉
- 乳製品
- ナッツ類
- 豆類
- ブルーベリー、クランベリーなどベリー系の果物
- 明るい色の果物
- 葉物野菜
- 玄米など穀類
この8種類のうちから2種類を選ぶことで、食事の栄養バランスを整えやすくなります。
ヨーグルトにベリー類を入れたり、ゆで卵に葉物野菜を合わせたサラダなど、簡単な内容でOKなので、自分なりにメニューを考えてみてはいかがでしょうか?
暴飲暴食をしない
「8時間以内なら何を食べてもいい」、8時間ダイエットの売りであり最大の魅力ですよね。
ただ、これまでの食事に比べて極端にカロリーの高いものばかりを食べたり、8時間しか食べられないからとお腹が空いていないのに食べ物を詰め込むのはNGです。
暴飲暴食は胃に負担がかかるので、胃腸が充分に休めなくなることも。
8時間ダイエットで効果がなかった、かえって太ってしまったという人の多くがこの罠にはまっています。
何を食べてもいい=これまでよりもたくさん食べても大丈夫、ということではありません。
また、ケーキやファストフードばかりといった偏った食事にならないように注意してください。
あくまで普段の食事を基本に考えましょう。
その範囲内で甘いものなど好きなものを食べるのであれば構いません。
8時間ダイエットでどのくらいやせられる?
8時間ダイエットで実際にどのくらいやせられるのかも気になりますよね。
効果については一週間で2キロ減ったという人もいれば、1ヶ月で2キロ程度と、個人差があります。
続ければ誰でもある程度の減量は可能ですが、効果が出やすい人がいるのは事実のようです。
8時間ダイエットで効果が出やすい人は?
これまで食事時間が不規則だったり、小腹が空いた時にすぐに何かを口にしていたという人は、食事のリズムが整うことで効果が現れやすい傾向があります。
おやつを止めたらやせた、というのも、その分の摂取カロリーがゼロになるからですよね。
8時間ダイエットを実行することで、同様の効果が期待できるのです。
内臓脂肪が取れやすくなる
基礎代謝がアップすると、内臓に蓄積された脂肪がエネルギーとして燃焼されやすくなります。
一見太っていなくても、内臓にはしっかり脂肪がついている「隠れ肥満」の人も、8時間ダイエットの効果が出やすいと言えるでしょう。
実際、体重に大きな変化はなくても、お腹が明らかにへっこんだり、CTでチェックしてみると内臓脂肪が減少しているという例は数多く見られます。
内臓脂肪は高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなるため、注意が必要ですが、一方、皮下脂肪に比べると落としやすいので、ぜひ8時間ダイエットで改善したいですね。
目標を達成したらキープのためにも
8時間ダイエットはファスティングのように準備期間がいらないので、食べ過ぎた翌日やちょっと胃を休ませたいという場合にもすぐに実行できます。
3日に一度、週末だけ、など、目標を達成したらもう少しゆるいサイクルで、維持するために行ってもよいでしょう。
8時間ダイエットは食べたいものを食べて痩せられます
8時間ダイエットは単に体重を減らすだけではありません。
食生活を改善し、胃腸の調子を整えることで太りにくい体作りにもつながります。
健康的に、食べながらやせたいなら8時間ダイエットをぜひ試してみてください。