ホットヨーグルトの効果や作り方まとめ
「健康によい」「美容にも効果的」と、日本人の生活にもすっかり定着しているヨーグルト。
毎日欠かさず食べているという人も多いでしょう。
でも、実際にどんな効果があるのかご存知でしょうか?
また、実感できているでしょうか?何となく食べているだけではもったいない!
実は、ヨーグルトの持つ健康・美容効果を最大限活かすには、食べ方にコツがあったんです!
温めて食べる?話題のホットヨーグルトとは
ヨーグルトを日頃から食べている・食べていないにかかわらず、注目されているのが「ホットヨーグルト」!
その名のとおり、温めたヨーグルトのことです。
冷たいまま食べても体によいとされるヨーグルトを温めることで、どんなメリットがあるのでしょうか?
ホットヨーグルトがなぜいいの?
「ブルガリアヨーグルト」の通称で呼ばれるプレーンヨーグルトは、ブルガリア株(ラクトバチルス・ブルガリカス)サーモフィルス株(ストレプトコッカス・サーモフィルス)の2種類の乳酸菌を基に発酵させたものです。
この2つの乳酸菌が活性化するには適温があるのですが、温度による発酵の持続実験によると40度が最適という結果が出ています。
40℃が最も乳酸菌の働きがよく、持続性も高い、逆に、45℃、30℃以下では、乳酸菌の働きが悪く、持続性も低いということができる。さらに、働きがよいほど、持続性が高くなり、働きが悪いほど、持続性も低いことが言える。
引用元:乳酸菌の温度による発酵の持続
ホットヨーグルトはヨーグルトを人肌程度に温めたものですが、まさにこの条件に合っていますよね。
つまり、そのまま食べるより、乳酸菌の効果が高まることが期待できるというわけなのです。
善玉菌を増やして腸内環境を整えたい人、特に便秘の人はダイエット目的でなくても試す価値があるでしょう。
言うまでもなく便秘は美容や健康の大敵。
肌荒れや体臭の原因になることもあります。
お腹が張って苦しくなったり、ガスが発生して思わぬ失敗をしてしまう恐れも……。
ダイエット以前に、体の中からすっきりしませんか?
ホットヨーグルトで「冷やさない」体になる!
ホットヨーグルトのメリットは、内臓を冷やさないことです。
「隠れ冷え性」と呼ばれる内臓型冷え性の原因の一つとして、冷たいものの摂りすぎが挙げられます。
特に腹部は脂肪のおかげで冷えにくいように思えるかもしれませんが、実は脂肪には保冷性があるため、一度冷えたらなかなか温まらないのです。
冷えによって血行が阻害されると、腸の活動や消化機能にも影響を及ぼします。
「冷えは万病のもと」と言われる理由の一つに、内臓の温度が1度下がると、基礎代謝は10%以上も低下することが分かっています。
いわゆる「冷え太り」するのもこのため。
腹部に脂肪が多く、男性に比べると筋肉量が少ない女性は、ホットヨーグルトで内臓を冷やすことなく、ヨーグルトの健康・美容効果を実感してください!
ヨーグルトが体にいいと言われるわけ
「ヨーグルトが体にいい」、今や常識と言っていいくらいに浸透していますよね。
子供から大人、お年寄りまで、食べやすくリーズナブルであることから、毎日欠かせないという人もいるでしょう。
でも、ヨーグルトが実際にどのように体によいのかご存知でしょうか?
プロバイオティクスって何のこと?
ヨーグルトの中でも、生きた乳酸菌(プロバイオティクス)が含まれているものがより健康や美容によいとされています。
プロバイオティクスの立証されている健康効果には
- 整腸作用
- 発がんリスク低減作用
- 免疫機能調節作用
- アレルギー低減作用
- 血圧降下作用
などがよく知られています。
プロバイオティクスはヒトの正常な腸内常在菌の維持と調節に重要な機能をもっている。プロバイオティクスのもつ保険効果に関する研究は十分になされているとはいいがたいが、さまざまな機能研究がなされ、より優れたプロバイオティクスが開発されると期待されている。
もちろん「ヨーグルトを食べさえすればよい」というわけではありませんが、日頃の食生活にぜひプラスしたいですよね。
「生きた乳酸菌が腸まで届く」ってどういう意味?
人間の腸内には400~500種類、数にして約100兆個もの細菌が生息しており、種類ごとにまとまっている様子が花畑のように見えることから「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれています。
その中には当然人体にとってよいもの(善玉菌)もよくないもの(悪玉菌)もいるのですが、全体の約70%を占めるのが、条件によって善玉にも悪玉にもなる「日和見菌」。
プロバイオティクスはこの腸内フローラの細菌バランスを調整して、日和見菌を善玉菌寄りにして、腸内環境を改善する働きがあるとされています。
プロバイオティクスの条件は
- 胃酸や胆汁酸に消化されずに腸まで届く
- 腸内で増殖できる
- 安全性が高いこと
- 摂取・引用が容易であること
など。
ヨーグルトなどに「プロバイオティクス」の記載があるものは、乳酸菌やビフィズス菌などがそのまま腸まで届き、増殖して腸内環境を整える働きがあるということです。
ただ何となく「体によさそう」ではなく、ちゃんと効果が認められているのですね。
腸内環境とダイエットにはどんな関係があるの?
では、ヨーグルト(プロバイオティクス)によって腸内環境が整うことで、ダイエットにはどのような効果があるのでしょうか?
一つには、乳酸菌の働きによって腸の蠕動運動が促進され、便秘改善に繋がること。
便秘によって毒素の排出がスムーズにできないと、分解のために肝臓に負担がかかります。
その結果、代謝が悪くなり、太りやすくなることに…。
もちろん、体に貯め込まれる老廃物の分だけで体重も増加しますよね。
便秘を改善することで、こうした症状から解放され、ダイエットの効果も現れやすくなるのです。
ホットヨーグルトダイエットのやり方
ヨーグルトの健康・美容効果がわかったところで、いよいよホットヨーグルトダイエットにトライしてみましょう!
やり方はとっても簡単。
コツを押さえれば、すぐにでも始められますよ!
ホットヨーグルトの作り方
ホットヨーグルトは電子レンジでヨーグルトを温めて作ります。
「作り方」なんていらないくらい手軽ですが、だからといってやみくもに温かくすればよいというわけではありません。
前項で、ヨーグルトの乳酸菌は最も活発になる適温があることは解説しましたよね。
また、60度を超えると死滅してしまうので、ベストな温度になるように、温め時間を調節する必要があるのです。
材料:1回分
- ヨーグルト 100g
- 水 大さじ1
- オリゴ糖、はちみつなど好みの甘味調味料 大さじ1くらい
- リンゴ、バナナ、ベリー類など好みの果物 適量
ヨーグルトと分離を防ぐための水、甘味調味料を耐熱容器に入れ、ラップをせずに500Wの電子レンジに約40秒かけます。
人肌より少し熱いかな?と思うくらいの温度まで温めましょう。
甘味調味料はなくてもOKですが、食べやすくなるので日頃ヨーグルトをあまり食べない人にはおすすめ。
また、ヨーグルトの原料である牛乳にはビタミンCが含まれていないため、果物をプラスするとよりバランスがよくなります。
温めたヨーグルトに混ぜて食べてください。
ホットヨーグルトはいつ食べるのがベスト?
ホットヨーグルトは基本的にいつ食べてもいいのですが、食中・食後がおすすめです。
空腹時に食べると、胃酸の働きで乳酸菌が死滅してしまうからです。
朝食代わりやおやつとして食べるよりも、いつもの食事にデザートとして加えるようにしましょう。
おすすめヨーグルト3選
ヨーグルトはさまざまなメーカーから選ぶのに困ってしまいそうなほどの種類が発売されています。
その中でも、効果はもちろん、食べやすさやリーズナブルな価格などでおすすめの3つを紹介します。
ナチュレ恵(雪印メグミルク)
胃酸に強く、生きたまま腸まで届く乳酸菌・ガセリ菌SP株と、ビフィズス菌SP株を使用したプレーンヨーグルト。
整腸作用だけでなく、ダイエット効果も期待できるとされています。
まろやかな味で、ヨーグルト特有の酸味が苦手な人にもおすすめ。
ブルガリアヨーグルト LB81(明治)
日本のヨーグルトの代名詞的存在。
ブルガリア菌2038株とサーモフィルス菌1131株の2つの乳酸菌を組み合わせたLB81乳酸菌配合。
このLB81は、腸内フローラのバランスを整え、便秘を改善する効果が確認されています。
ビヒダスヨーグルト BB536(森永)
こちらもおなじみのヨーグルト。
胃酸に強く、腸まで届くとされるビフィズス菌BB536を使用しています。
悪玉菌を抑えて腸内環境を整え、頑固な便秘の改善や、免疫機能を高める働きが期待できます。
ホットヨーグルトダイエットで期待できる効果は?
ヨーグルトダイエットでは実際にどのくらい効果があるのでしょうか?実践した人の声を集めてみました。
ホットヨーグルトで一週間で3キロやせた〜!!\(^o^)/目標体重まであと3キロ!!!!
https://twitter.com/kuuchamo1220x/status/654517827798306816
朝はご飯ちゃんと食べて、昼はサラダだけで夜はサラダとホットヨーグルト食べて、運動してお風呂長めのはいってって、こんなかんじ
3日間で今んとこ2キロやせた
https://twitter.com/GUN_RYUJI3/status/613713106208817152
ホットヨーグルトダイエットなら無理せずできる!
ホットヨーグルトダイエットは大きく食生活を変える必要がなく、ヨーグルトさえあればすぐにでも始められます。
やせると言うより、腸内環境を改善することで太りにくくなる、体内の老廃物が排出される、その結果ダイエットになると考えた方がよいかもしれません。
食事をホットヨーグルトに置き換えるのでもない限り、即効性はありませんが続ければ徐々に効果が現れるはず。
「ダイエットしなくちゃ!」と気負わずにできる点も魅力ですよね。
ホットヨーグルトダイエットの注意点
いいこと尽くしのようなホットヨーグルトダイエットにも注意点はあります。
効果を実感するためにも、NG行動をとらないように気をつけましょう。
ホットヨーグルトを食べればやせるわけではない
ホットヨーグルトダイエットは腸内環境を整え、便秘を改善して結果的に体重が減ったりお腹がすっきりしたりしますが、「食べればやせる」ということではありません。
お腹一杯食べたり、間食を頻繁にした上でホットヨーグルトを食べて「これで安心!」と思うのは間違いです。
少ないとはいえ、ヨーグルトそのものにもカロリーはありますし、甘味料や果物も同様です。
たくさん食べればそれだけ摂取カロリーは増えることになるのです。
食事の内容を極端に変える必要はありませんが、それまでよりほんの少し控えるようにして、そこへホットヨーグルトをプラスするとよいでしょう。
アレルギー体質の人は要注意
牛乳にアレルギーのある人はホットヨーグルトダイエットは不向きです。
豆乳ヨーグルトならOKかもしれませんが、不安のある方法は実践しない方がよいでしょう。
無理は禁物
ヨーグルトが嫌い、という人もホットヨーグルトダイエットはやめておいた方がよいでしょう。
方法が手軽、効果が期待できるからと言って、苦手なものを食べ続けるのはストレスになりやすいからです。
その結果、爆発して暴食に走ってしまう…なんて可能性もありますよね。
また、ホットヨーグルトを試して、腹痛や下痢といった症状が現れた時も注意しましょう。
食べているヨーグルトが合わないか、効きすぎている可能性もあります。
このような場合は、一旦中止して様子を見てください。
自分に合うヨーグルトを選んでください
ヨーグルトには多くの種類があり、効果も少しずつ異なります。
自分に合うものを選ぶことがホットヨーグルトダイエットに成功するポイント。
数種類を試してみて、ベストなヨーグルトを見つけ出しましょう!
ホットヨーグルトダイエットは、最も簡単に実践できるダイエット法の一つ。
単に体重を減らすだけでなく、腸内環境を整えて健康に保つ効果も期待できます。
体の中からすっきりキレイになりたい人は、ぜひトライしてみてください。