あなたのやり方間違っていませんか!? 正しいココナッツオイルダイエットをやらなければ痩せません!

今、ココナッツオイルが人気です。
大型書店のダイエットコーナーなどに専用の特別コーナーが組まれたり、「楽して痩せる魔法のようなダイエット方法」として様々なメディアで紹介されています。

しかし、ココナッツオイルでダイエットしようと挑戦している人の中には「なかなかダイエット効果が得られない」という方が多いのではないかと思います。
なぜなら、ココナッツオイルダイエットは「ただココナッツオイルを飲むだけのダイエットではない」からです。

実はココナッツオイルを飲む以外にも守らなければならないルールがあります。
これだけ聞くと「私には続けるのは難しいかも・・・」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そう思ってしまうのは「ココナッツオイルにはなぜ痩せる効果があるのか?」また「人間はなぜ太ってしまうのか?」この2つを理解していないからではないでしょうか?

もし、あなたがココナッツオイルのダイエット効果をしっかりと理解し「これを続ければ痩せられる」と確信していたら、続けようとするはずです。
逆に「本当にこれで痩せるのか?」とココナッツオイルダイエットの効果に疑問を持ったまま続けていると、途中で面倒になったり、辛さに絶えられずに途中で挫折してしまうでしょう。

このように、ココナッツオイルダイエットを始める前に、まずはしっかりとそれについて学び「絶対に痩せられる」と確信をもつことが大切なのです。
今回は、そんなココナッツオイルダイエットについて解説していきます。


ココナッツオイルとは?

ココナッツオイルとは、ココヤシから精製された油です。

ココヤシの果実にはその内部に白い胚乳(はいにゅう)が存在します。(左図の白い部分)
ココナッツオイルはこの胚乳を圧搾して作られます。

その特徴として、20度以下になると固まり、約25度以上になると液体になることが挙げられます。
ココナッツオイルは年間約10万トンが日本では消費され、その大半がヤシ油石鹸など石鹸や洗剤などの原料として使われます。

食用として使われているのは全体の約4割程度で、ホイップクリームの原料としても使われています。

画像元:Pixabay無料画像より
参考元:食用油脂 – その利用と油脂食品(幸書房)より

ココナッツオイルがダイエットにいいただ1つの理由

なぜココナッツオイルがダイエットにいいのでしょうか?

それは、ココナッツオイルに「脂肪燃焼」と「食欲抑制」の効果があるからです。

人間が太るメカニズムとは?

ココナッツオイルがダイエットにいい事を学ぶ前にまずは「なぜ人間は太るのか?」について学んでいきましょう。

実は人間が太る原因はただ一つ、糖質の過剰摂取です。
私たちは普段主食としてご飯やパンを食べると思います。
しかし、実は人間の体は糖質を外から取り入れなくても、体内でエネルギーとなるブドウ糖を作り出す素晴らしいシステムを備えているのです。

それが、糖新生です。
糖新生とは、糖以外のタンパク質や脂質からブドウ糖を合成するシステムです。

人間が1日活動するためには100ml/dlの血糖値が必要であると言われていますが、実は外から糖質を取らなくても「糖新生」によりブドウ糖を体内で作れるため、それらが足りなくなることはないのです。
むしろ、そういった機能があるのにも関わらず主食から糖質を摂ってしまうと、糖質の過剰摂取となり、血糖値が急上昇してしまいます。

それにより、別名肥満ホルモンと呼ばれるインスリンが大量に分泌されてしまい、血液中のブドウ糖が中性脂肪として体内に溜め込まれすぎてしまうのです。
これが人間が太るメカニズムです。

参考元:マンガ「炭水化物が人類を滅ぼす」(光文社)より

ココナッツオイルのケトン合成により脂肪がみるみる燃焼!

ココナッツオイルにはなぜ「脂肪燃焼」「食欲抑制」の効果があるのでしょうか?
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が豊富に含まれています。

中鎖脂肪酸は体内に入るとすぐに吸収されて、肝臓でケトン体と呼ばれる物質をわずか3〜4時間程度で作り出してしまいます。
このケトン体は脂肪から合成されるため、ケトン体が作られる際には体内に溜め込まれた脂肪が燃焼します。
また、ケトン体には、食欲を抑制する効果も期待されています。

このケトン体が合成されることで体内に溜め込まれた脂肪を燃焼する効果があり、またケトン体自体に「食欲抑制」効果があるため、ココナッツオイルはダイエットに効果的とされているのです。

参考元:1日スプーン2杯だけ ココナッツオイルでやせる!(青春出版社より

ココナッツオイルダイエットのやり方

では「ココナッツオイルがなぜダイエットに効果があるのか?」を学んだところで、実際にココナッツオイルダイエットを行ってみましょう。

先ほど「ココナッツオイルダイエットはただ飲むだけのダイエットではない」とお話しましたが、ココナッツオイルダイエットは基本的にココナッツオイルを飲むダイエットです。

しかし、それと併せて「糖質制限」を行うことが重要になってきます。
恐らく多くの方はココナッツオイルだけを飲み、この「糖質制限」を併せて行えてないためダイエットの実感がもてなかったのではないでしょうか。

糖質制限については、「『糖質制限ダイエットは低血糖になるから辛いし危険』は大間違い! 正しい糖質制限のやり方を学んで楽に10kg痩せる方法」の記事を参照ください。

では、なぜ「糖質制限」を併せて行う必要があるのでしょうか?
それはケトン体が生成される「ケトン代謝」が私たちの体の中で普段あまり行われない反応であるからです。

実は私たちの体はエネルギー源としてブドウ糖を優先的に使うようにプログラムされています。
そのため、毎日主食として糖質を取り、ブドウ糖を過剰摂取している私たちの体では、例えココナッツオイルを飲んだとしてもケトン体が合成されず、脂肪が燃焼しないのです。

「ケトン代謝」は肝臓にあるブドウ糖をすべて使い果たした際に開始される反応なのです。
ですから、この反応を私たちの体の中で起こすためには、外から摂る糖質を制限し、ブドウ糖を肝臓から無くさなければなりません。

そのためにココナッツオイルダイエットは「糖質制限」も併せて行わなければ効果がでにくくなってしまうのです。
また、ココナッツオイルで生成されるケトン体は「糖質制限」によってもたらされるイライラ感や空腹感を満たす役割もしてくれるため、実は「糖質制限」をより楽にしてくれる効果があるのです。

もし、これを読んでいるみなさんがココナッツオイルに挑戦してみようと思ったのであれば、次の2点をぜひ続けてみてください。

  1. 午前中と午後にスプーン1杯のココナッツミルクを入れたコーヒーを飲む
  2. 「糖質制限」を行う

参考元:1日スプーン2杯だけ ココナッツオイルでやせる!(青春出版社より
参考元:マンガ「炭水化物が人類を滅ぼす」(光文社)より

ココナッツオイルダイエットをやる上での注意点!

ココナッツオイルダイエットは基本的にはココナッツオイルを飲むダイエットなため、誰にでも簡単に出来るダイエットだと思われがちです。

しかし、実はココナッツオイルダイエットにはやってはいけない人、向いている人が存在するのです。

ココナッツオイルダイエットをやってはいけない人

  1. 体脂肪率の低い人
    「ケトン代謝」によって脂肪からケトン体が生成されるため、低体脂肪率の場合、必要な脂肪も燃焼してしまい、エネルギー不足に陥ってしまう可能性があるため。
  2. 糖尿病患者
    糖尿病の方が自己判断でココナッツオイルダイエットを行うことは危険です。もし行う場合は、専門医に相談してから行うようにしてください。
  3. 腎臓病・肝臓病患者
    タンパク質や脂質を吸収・分解する際に腎臓や肝臓に負担がかかるため、腎臓や肝臓などに疾患がある場合にはココナツダイエットはオススメしません。

参考元:1日スプーン2杯だけ ココナッツオイルでやせる!(青春出版社より

ココナッツオイルダイエットに向いている人

  1. 血糖値や体脂肪率が高めであるが、治療の必要のない健康な人
    まず、基本的にココナッツオイルダイエットは健康な人が行うと効果的なダイエット方法です。中でも、血糖値や体脂肪率が高めであるが、治療の必要はない方に効果がでやすいダイエットです。

参考元:1日スプーン2杯だけ ココナッツオイルでやせる!(青春出版社より

ココナッツオイルよりもダイエット効果を得やすいココナッツミルクの3つの理由!

今ココナッツミルクは様々なメディアで取り上げられており、入手しにくくなっているのが現状です。

もし、手に入らないようであれば、それをココナッツミルクで代用することもできます。
むしろある研究室の実験結果では、ココナッツオイルよりもココナッツミルクの方がダイエット効果を得やすいという結果がでています。

そのため、一説ではココナッツオイルを取るよりもココナッツミルクを飲んだ方がより効果的にダイエットできるのだそうです。
ここではそんなココナッツミルクについてご紹介していきましょう。

理由1:ココナッツオイルよりも多くのケトン体が生成される

ココナッツミルクとはココナッツオイルと同じココヤシの種子内部の胚乳から作られたミルクのことです。

タイやマレーシアなど東南アジア諸国ではごく一般的に使われる食材です。
そのため日本でもココナッツオイルよりは比較的多く使われており、またココナッツオイルが人気の今、比較的入手しやすいと言えます。

実は、ある研究室の実験によると、ココナッツミルク大さじ2杯(中鎖脂肪酸5g)を珈琲に加えて飲んだ場合とココナッツオイル大さじ1杯(中鎖脂肪酸10g)を加えて飲んだ場合では、ココナッツミルクの方が4時間後の体内のケトン体の血中濃度が高いという結果がでています。

ケトン体を体内で生成するための成分である中鎖脂肪酸がココナッツオイルよりも少ないのにも関わらず、ココナッツミルクの方が体内でより多くのケトン体が生成され、脂肪が燃焼しているということです。

この実験結果から、ココナッツミルクの方がココナッツオイルよりもより効率的に脂肪が燃焼されている、すなわちダイエット効果が得られるということが分かります。

画像元:Pixabay無償イメージ

理由2:ココナッツオイルよりも脂質が体にたまりにくい

ココナッツオイルやココナッツミルクは脂質を多く含んでいます。

ケトン体を生成するために必要なものは脂質の中でも中鎖脂肪酸ですが、ココナッツオイル、ミルク共に長鎖脂肪酸も含んでいます。
長鎖脂肪酸は体にたまりやすい脂肪ですので、これをあまり多く摂取してしまっては、ケトン体を生成することで燃焼した脂肪をいくらかまた増やしてしまうことになります。

100g中、ココナッツオイルが40〜50gなのに対しココナッツミルクには5gしか含まれていません。
また中鎖脂肪酸は100g中、ココナッツオイルが50〜60gに対し、ココナッツミルクは約20g含まれています。

そのため同じ量60gの量の中鎖脂肪酸を取ろうとした場合、ココナッツミルクでは15gの長鎖脂肪酸を、またココナッツオイルは40〜50gを取ってしまうことになります。

確かにココナッツオイルを取ってもダイエット効果を得る事はできます。
しかし、以上の結果から体にたまりやすい長鎖脂肪酸が少ないという意味でココナッツオイルよりもココナッツミルクの方がよりダイエット効果を得ることができると言えるのです。

また、カロリーで比較をしてみると、ココナッツオイルが100gで900kcalなのに対し、ココナッツミルクは245kcalと低カロリーです。
そのため、脂質の過剰摂取を防ぐ意味でもココナッツミルクの方がよりダイエットには向いている食材であると言えるでしょう。

理由3:料理に合わせやすく、使いやすい

ココナッツオイルよりも料理に使いやすいという点も、ココナッツオイルよりもダイエットにより良いところです。

例えば紅茶にココナッツミルクを入れれば、程よい甘さで、砂糖無しのミルクティーが作れます。
また、みそ汁と相性が良く、ココナッツミルクを加えることでコクがでて美味しくなります。

さらには、なんと納豆との相性もいいのです。
入れてみるとより深い味わいになるため、納豆がより美味しくなります。

このように、油であるココナッツオイルと違い、普段の何気ない料理にも使いやすいというのも「続けやすさ」という意味でココナッツオイルよりもダイエットに効果的な理由の1つと言えるでしょう。


このように、ココナッツミルクのほうがココナッツオイルよりも効率的にダイエットをすることが出来ると言われています。
しかし、これは決してココナッツオイルが良くないということを意味するものではありません。

ココナッツオイルを使っても今まで説明させていただいたように、ダイエット効果を得ることはできます。
ココナッツオイル、ココナッツミルクどちらを使ってもいいのです。
大切なのは、どちらが皆さんにとって「手に入りやすく」「使いやすく」「続けやすい」か?ということです。

もちろんココナッツオイルの方が使い勝手がよいという方はそれでいいと思いますし、ココナッツミルクの方が続けやすいという方はそれでいいと思います。

どちらを使うかは皆さんの生活スタイルに合わせていただいて問題ありません。

参考元:Dr白澤のココナッツミルク・ダイエット(神宮館)より

間違ったやり方では痩せない

このように今人気のダイエットであるとしても、その痩せるメカニズムを知らなければ長く続かないことが多いのです。

ココナッツオイルダイエットをやっているんだけれども中々ダイエット効果が得られないという方や、これからココナッツオイルダイエットをやろうと思っている方はぜひ、この記事を参考に、ココナッツオイルダイエットに挑戦してみてくださいね。

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この記事を書いた人

Slimo 編集部

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