ニキビ跡の種類と原因、お手入れのポイント

ニキビは大きく分けると3種類。
でも、すべての種類のニキビで跡が残るわけではないんです。

跡が残るニキビの種類
  • 白ニキビが悪化して炎症を起こしてしまった赤ニキビ
  • 赤ニキビがさらに悪化し膿が溜まってしまった黄ニキビ

ニキビ跡の最初の段階で現れる症状には赤みがありますが、この段階で正しいお手入れをすればニキビ跡も2~3カ月で目立たなくなります。
大切なのは、「ニキビ跡になっちゃったからお手入れしてもダメだろう」とあきらめて放置してしまわないこと。

今からでも正しいケアで、悩みのタネだったニキビ跡を治すことは可能です。
ただし、お手入れ法を間違わなければの話。まずは、ニキビ跡について、その種類や原因、症状などを理解しましょう!

ニキビ跡が出来る原因

ニキビ跡とは、ニキビが治ったあとに残る赤みや色素沈着(シミ)クレーターのような凹み(あばた)のことです。
その原因はさまざまありますが主に4つになります。

  1. ニキビを潰した
  2. 寝不足や偏食・暴飲暴食などの生活習慣
  3. ストレス
  4. 悪化して炎症を起こした

ニキビが気になるからと潰したり、間違ったお手入れで悪化して炎症を起こしたりしてしまうことで、肌の奥の「真皮層」と呼ばれる組織にダメージを与えてしまうとニキビ跡として残ってしまうわけです。

「ニキビは潰すといい」という意見がある反面、「ニキビは絶対に潰したらダメ!」という意見もあります。

これについては、ニキビの初期段階で毛穴が塞がってしまい、古くなった角質や余分な皮脂が溜まってしまったことで皮膚がポツンと盛り上がった状態の白ニキビなら、潰してあげることで良くなるとも言われています。

ところが、赤ニキビや黄ニキビになると炎症を起こしているため、この段階で潰してしまうと、ほとんどがニキビ跡になってしまいます。
また、この段階のニキビは痛みやカユミがあるため、ついつい引っ掻いてしまいニキビ跡に・・・ということも多いので注意してください。

ニキビ跡は、「赤み」「シミ」「あばた」の3段階!

ニキビ跡には「赤み」「シミ」「あばた」の3段階があります。

食生活や睡眠不足などの生活習慣を見直すことで、乱れた肌サイクルを元に戻してあげれば改善されるニキビ跡もあれば、セルフケアでは改善されにくいニキビ跡もあります。

治りやすい種類のニキビ跡であっても、間違ったセルフケアによっては頑固なニキビ跡に変化してしまうこともありますので注意が必要です。

赤みのあるニキビ跡は、炎症が残っているかうっ血したため

赤みがあるニキビ跡ができてしまう原因には2つあります。

1つは、ニキビのカユミや傷み、腫れなどはおさまったものの、肌内部でまだ炎症が残っているから。
もう1つの原因は、炎症を起こしていることで血液の流れが悪くなりうっ血しているから。

いずれも、赤ニキビ、黄ニキビが悪化した結果として、赤みのあるニキビ跡となります。
ただし、この段階ならニキビ跡の初期なので、生活習慣を改善したり正しいお手入れをしたりすることで、跡が残らず治る可能性は高くなります。

通常、肌サイクルさえ正常なら2~3カ月もすれば赤みもおさまり目立たなくなるはずです。

そのまま放置しておけば「赤み」から「シミ」へと進化することも

では、そのまま放置していたらどうなるのか?

赤みのあるニキビ跡をそのままの状態で放置し、何もお手入れをしなければ赤みがなくなるのに1年近くかかってしまうこともあります。

また、UVケアなどをしっかり行わず紫外線を浴びているとメラニンが色素沈着してしまい、ニキビ跡は「赤み」から「シミ」へと進化してしまうことになります。

ニキビ跡の赤みを治すには!

赤みのあるニキビ跡は、まだ初期段階なので治る確率も高く、正しいお手入れと肌サイクルの乱れを改善すれば2~3カ月で目立たなくすることもできます。

それだけに、正しいケアが重要だと言えます。
そこで、正しいケアをするためのおススメのニキビ跡ケア化粧品を3つほどご紹介します。

1. 導入型化粧水

赤みのあるニキビ跡にとって保湿は重要。
肌表面の角質は古くなると固くなり、せっかく高級化粧品を使っても浸透してくれません。

導入型化粧水とは、肌表面の固くなった角質を柔らかくし化粧水の浸透をよくするプレ化粧水でもあります。

2. ビタミンC配合の化粧水

ビタミンCは美白化粧品などにも配合されている成分です。

肌の炎症を抑えたり、傷んだ皮膚組織を修復してくれる働きもあるため、炎症を起こしている赤みのあるニキビ跡に有効です。
できれば高濃度のビタミンCが配合されているものがおススメです。

3. ピーリング洗顔料

「炎症を起こして赤みが消えないのなら、ピーリングなんて刺激が強すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、古い角質をキチンと洗い落してあげることで細胞が活性化されるため、赤みのあるニキビ跡を改善することができます。

シミのニキビ跡は、引っ掻いたり、紫外線を浴びたりしたため

茶色や紫っぽいシミは、赤みのあるニキビ跡が悪化してできた色素沈着の結果で、正式名は「炎症性色素沈着」と呼ばれています。

その原因は、赤みのあるニキビ跡が気になり触ってしまったり引っ掻いてしまったり、紫外線を浴びたり、刺激の強い化粧品を使ったりすることで色素が沈着してシミになりやすくなります。

ニキビ跡のシミは3段階あり、放置しておくと大変なことになりますので要注意!

初期段階

ヘモグロビンという色素が関係していて、紫がかった色のシミによるニキビ跡です。

ヘモグロビンは、赤ニキビや黄ニキビがさらに悪化して、炎症や化膿して肌の奥の真皮層が傷つき、毛細血管がダメージを受け血が染み出て紫っぽいシミとなります。

中期段階

メラニンという色素が関係していて、茶っぽい色のシミによるニキビ跡です。

メラニン色素はよく聞く名前ですが、紫外線を浴びて日焼けすることでメラニン色素は、紫外線の害から肌を守るために活性化し仲間を増やします。
その際、肌細胞の生まれ変わるサイクルが正常なら、茶色のシミも徐々に薄くなって消えてしまいます。

末期段階

シミも肌サイクルが正常ならば良いのですが、肌サイクルが乱れてくると新陳代謝も衰え、役目を終えた古いメラニン色素が自然と剥がれ落ちることがなく、茶色っぽいシミとなってしまいます。

また、ニキビが重症化することで、肌の奥の真皮層にまでダメージを受けると、真皮層にメラニンが沈着してしまうため、茶色っぽいシミのニキビ跡を消すことは難しくなってしまいます。

シミニキビ跡を治すには洗顔料選びが重要!

洗顔の際のタブーとして、刺激の強い洗顔料を使わないとありましたが、単に洗浄力が弱いものでは今度は落とすべき汚れも落ちません。それでは、かえってシミの原因となってしまいます。

では、肌にやさしい洗顔料とは具体的にどのようなものなのか?

  • 合成の界面活性剤を使っていないもの
  • 香料や着色料などの添加物が配合されていないもの
  • ニキビに効果のある成分が配合されているもの
  • 泡立ちがよいもの

あばたになるのは放置した結果か間違ったお手入れをしたから?

クレーターのような凹んだあばたは、ニキビ跡の初期症状の「赤み」、中期症状の「色素沈着」がさらに悪化した末期状態です。
あばたになるのは、放置してしまった結果かお手入れはしたけど、その方法が間違っていたかということになります。

ニキビが炎症を起こすと、そのダメージを修復するため肌の奥では突貫工事が行われます。
その工事が肌表面の表皮の段階なら問題は少ないのですが、ダメージが肌の奥の真皮層にまで達すると、修復のためコラーゲンが大量に生産され「瘢痕(はんこん)」と呼ばれる組織を形成。
クレーターのように大きく凹んだニキビ跡となります。

こうなってしまうと、いくら食生活や睡眠などの生活習慣を見直したところで解決するのは難しく、自分で行うスキンケアにも限界があります。
そこでおススメなのがプロによるニキビ跡治療です。

ニキビ跡を治すには日々の生活習慣の改善も必須!

もちろん、いくらプロに委ねたところで、今までと同じ生活習慣やスキンケアを行っていたのでは、治りのスピードも遅くなりますし、せっかく治っても、またニキビができてニキビ跡へと進化してしまいます。

また、アレルギー体質も影響するとも言われていることを考えれば、食生活を含めた生活習慣の見直しはニキビ跡ケアには欠かせません。

ですので、以下でお伝えするあばたができやすいタブーを行わないよう徹底してください。
こうした日々の積み重ねを忘れず、あとはプロの手に委ねるようにすれば、治りにくいあばたのニキビ跡が消える確率は高くなります。

ニキビ跡が出来てしまった場合のお手入れのポイント

ニキビ跡は段階によって原因が異なり、間違ったお手入れをしてしまうとニキビ跡が悪化しますので注意してください。
段階別お手入れポイントは以下のとおりです。
症状を確認して正しいお手入れをしましょう!

  • 赤みのあるニキビ跡の場合
    ビタミンC誘導体やプラセンタなどの成分が配合された化粧品を使う
  • シミになってしまったニキビ跡の場合
    正しい洗顔法と刺激の強くない洗顔料+保湿などのスキンケアをしっかり行う
  • あばたになってしまったニキビ跡の場合
    浅いあばたならピーリング効果のある洗顔料や化粧水を使う
    凹みが真皮層にまで達している場合はニキビ跡改善コースなどがあるエステなどが有効