病気ではないけどつらい「肩こり」。
世帯員の健康状態を調べた国民生活基礎調査(平成30年度)では、自覚のある症状として女性では肩こりが1位、男性では2位という結果が。
この傾向は年々増えていて、しかも低年齢化が進んでいると言われています。
では、肩こりを悪化させないためにはどうすれば良いのでしょうか。
そこで、肩こりの原因を探ったうえで、肩こりをわずか10秒で解消する超簡単な方法「さとう式リンパマッサージ」をご紹介します。
「どうして?」と疑いたくなるほど超簡単なこの方法で、肩こり知らずのハッピーな生活を送りましょう♪
肩こりの原因
肩こりには大きく分けて、「病気が原因の肩こり」と「病気が原因ではない肩こり」があります。
病気が原因の場合、変形性頚椎症や頚部椎間板ヘルニア以外にも内臓疾患やうつ病などから肩こりになることもあり、この場合、医師による診察が必要。
病気ではない肩こりには、無理な姿勢、合わないメガネやコンタクト、冷え性、運動不足などの原因が考えられますが、なで肩や猫背の人も肩こりになりやすいと言われています。
病気と病気でない肩こりの見分け方
背骨や関節の異常、子宮筋腫や子宮内膜症、生理異常、更年期障害など女性特有の病気も肩こりの原因となります。
病気かどうかを見分ける目安として、肩こりの症状がどんどん悪化する、頭痛や血尿、腹痛や背中の痛みなどが伴うなどの場合は「病気」が原因している可能性が高くなりますので、念のために医師の診断を受け、肩こりの根本的な原因を解明することが大切です。
病気でない肩こりの原因
病気でない肩こりの原因として一番多いのが、長時間の運転やパソコン作業、スマホなど、全身を使わず同じ筋肉ばかりを使い続けることで、肩付近の、僧帽筋(そうぼうきん)と、肩甲挙筋(けんこうきょきん)の緊張することで肩こりになります。
また椅子と机の高さのアンバランスや不自然な姿勢による運転、デスクワークなどによる筋肉の疲労も肩こりにつながります。
特にタバコを吸う方は、さらに血行が悪くなりますので要注意!
大切なのは「揉まない」こと!?
「えっ?肩こりって揉んじゃいけないの?」と驚かれる方がほとんどだと思います。
今回ご紹介する肩こり解消法は、筋肉の疲労や運動不足が原因だからストレッチをしよう!揉んだりマッサージをしよう!といった今までの発想とまったく異なった方法です。
実は、この「さとう式リンパマッサージ」は歯医者さんが考案した肩こり解消法です。
大人なら約5キロはある重い頭を支えている首の骨と筋肉。
この筋肉がバランスを崩すことで、肩だけでなく首や背中、腰などの痛みや凝りが発生。
いくら揉んでも一時的に良くなった気がするものの、根本的な解決にはならないためすぐに戻ってしまいます。
軽~く、軽~く、触るだけのリンパケア
さとう式リンパマッサージでは、揉んだり押したりという強い力を与えるのではなく、軽~く、軽~く触るだけで、筋肉は自ら緩み、柔らかくなると考えられています。
外力をかければ一時的に血流が良くなったように思えますが、内圧が高くなることで硬くなっている膜組織を破ることになり、結果、返って肩凝りを悪化させてしまいます。
さとう式では、圧力をかけるのではなく、「圧を抜く」「脱力させる」だけで筋は緩んで自由に動き、血液やリンパの流れを促し肩凝りが改善すると考えられています。
その根底には、「ケアとは人間や細胞がもっている可能性を引き出すこと」という考え方があるから。
だから、揉むことがいけないわけではないけれど、揉んだり押したりしないほうがより効果的だという発想なのです。
さとう式・肩こり解消法
やり方
やり方はとっても簡単!
用意するのはタオル1本だけ。
- 仰向けになって寝ます。
- 凝っているほうの肩の下に、丸めたタオルを入れます。
- そのまま10秒キープするだけで肩凝りがすっきり解消しています。
さとう式・肩こり解消リンパマッサージ
やり方
こちらは、さとう式肩こり解消リンパマッサージの基礎の基礎。
とても簡単ですが一人ではできないので、恋人やご家族の方にやってもらってください。
やり方の解説はマッサージをする人からみて書いています。
- 肩こりの人に上を向いて寝てもらいます。
- 相手の右手首を持ち上に持ち上げます。
- 軽くヒジが曲がるようにし、相手の手は体の内側で下に向くようにします。
- 次に、左手で持っている相手の右腕を軽く揺らしてあげながら、右手のひらで相手の首から鎖骨⇒背中から鎖骨⇒肩から鎖骨の順番で軽く3回なでるだけ。
たったこれだけで肩こりがスッーっと解消してしまいます。